「へんないきもの」で有名な早川いくお先生の著書です
先生の奥様トトコさんが、うつ病を患われた時の闘病を記した手記になります
うつ病って、自分ではどうすることも出来なくてとてもツラいですよね?
また、まわりのみんなも、助けてあげる事が出来ずどうしていいか分からなくなりますよね?
なげづりも、ウツウツしていた時期がありこの本に出会い助けられました
本が売れ奇跡のように手に入った印税でマイホームを買おうと、妻トトコさんが行動を起こすことから物語は始まります 苦労して探した土地が、たまたま鉄塔の近くだったことから電磁波の影響が執拗に気になり始め、だんだんと病気に突入していきます
そんなトト子さんに先生は、ぬいぐるみを買ったり、生き物を飼ったりと思いつくことはなんでもしてみますが、彼女を最初に救ったのは、先生のコレクションの特撮ヒーロー(「レインボーマン」)のDVDでした
作品はコミカルに描かれていますが、闘病の過程で趣味にのめり込むところや、根拠のない不安、自分が見えていないところなど、なげづりと照らし合わせて共感するところが多々ありました
ウツウツして、どうしていいか自分が見えていない時に読むのもよろしいかと思いますし また、そんな悩みを抱えられてらっしゃるご家族の方がお読みになられるのも、接し方の参考に良いかと思います
家事と仕事を引き受け、孤軍奮闘する先生の心境なども興味深いですし、奥様への深い愛情が感じ取れる作品です
読み物としてもお勧めです